オーディション写真 ad23

ドラマや映画、舞台での演技力は、一瞬の力を爆発させる物ではなく、常に存在する安定感の中から築き上げられるものであると実感するのですが、必要以上に今まで培って来た自身の力量に対する理解を求めて、過剰な表現に走ると観客は何処か満たされず、どこまでも逃げ腰になってしまいます。オーディション写真も連続する、その人独自の個性を切り取っているにすぎず、そこで展開されるあらゆる表現上のオーバーリアクションでの個性の押し売りは、本質とは掛け離れた描写となってしまうのではないでしょうか。下記に掲載の全身撮影は、普段の自分の姿勢を崩さず、特にポージングのハードルを上げる事もなく、観客とのコミュニケーションを楽しむようにカメラマンのリードについて来てくれました。小手先の器用さでその場を乗り切る方法も、或いは必要なのかもしれませんが、人を疲れさせない安定した精神性は、何よりも演技力を向上させるのではないかと感じさせられたオーディション写真となりました。

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