青汁

フォトスタジオには様々な種類があり、特に近年になってデジタル化が進むと共に、例えば、子供を専門とする所や、七五三や成人式などというご家族の記念すべき日を撮影する所等、その多様化には目を見張るものがあります。しかし、このコーナーでは、コマーシャル業界に於けるスティルライフついて述べておりますが、この広告分野でのフォトスタジオに依頼されるクライアントは、前記いたしましたプライベートな依頼者とは全く種類が異なるもので、純粋に利益のみを追求する営利企業の方々ばかりです。そのため内容も難易度の高いものが非常に多く、いかなる内容であっても、予測される撮影に必要な時間や機材、フォトスタジオのスペース確保など、細部にわたって計画を立てた上で、見積書を提出しなければなりません。下記に掲載されている画像の要望は、セッシ70℃辺りで、体内の吸収率がよいとされる青汁の宣伝広告に当たって必要となるパーツの作成で、「沸騰はしていないけれどぬるくも無い」と言う温度を、そこから出る湯気の濃度と量によって伝えることを要求されたものです。

クライアントのイメージ表現依頼は、セッシ70℃で出る湯気の濃度と量ですが、湯気が出る現象は室温との関係に於いて決まるものであり、絶対的なものがない以上、フォトスタジオとしての一存で判断とするには無理があり、その濃度と量はクライアントの主観に委ねるより他ありません。従って、湯気はタバコの煙で代用し、煙だけを別撮りした上で、湯気の無い状態の土台となる画像と合成し、デジタル処理によってその量と濃度を調整しました。次にこの作業に当たってのディスプレイに関してですが、ガラスのコップに商品を注ぎ込み、適当な量になった所で泡を上部に重ねるのですが、泡の質感や量のコントロールはそれを泡立てるだけでは難しく、シェービングフォームと青汁を混合することによって実現しました。更に、コップのガラスの質感や青汁の効能をイメージアップする為に、背景にはグレーアクリル板をアールにセットし、ライトを被写体下方向からの照射によって、グラデーションを作り、それによって表現しました。

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