イヤリング

フォトスタジオ ビットのスティルライフのこのコーナーでは、コマーシャル撮影に於ける静物画像(スティルライフ)を例に挙げて解説していますが、これらは、全て広告を前提とする映像パーツの提供を目的に撮影をしています。従って、広告物となる状態は、下記掲載画像のイヤリングのように、実サイズは耳朶大にも満たない程の小さな物でも、A4サイズ1ページ大にも拡大され、それが広告として掲載されることも頻繁にあります。その場合、肉眼では見えないディティールをも映し出してしまいます。実商品は、市場での販売を前提に企画されたものであり、それ以外のケースを含めて企画された物ではありません。従って、被写体として持ち込まれた段階で、そのようなケースにも対応出来る為の方法をも含めて検討しなければなりません。その為コマーシャルのフォトスタジオは、その運営に当って、広告市場に対する深い認識と具体的な提案を基本に、柔軟な体制を整える必要があるのではないでしょうか。

マットな素材で深いゴールド色の中に、ロゴマークが浮き彫りのイヤリングですが、ゴールドの色表現とマットなメタリック素材の質感、さらに浮き彫りのロゴマーク等をバランスよく同時に表現するには光質は硬めに調整した上で、照射角度の微調整が基本となると考えました。その為には比較的小さめ(60cm×40cm)のソフトボックスを用意し、インナーディフューザーを外してフロントディフューザーのみを使用し、斜め上後方より被写体に向けて直接照射しました。さらに、耳朶部分の接点である円形の透明ビニール部分の質感と形状表現ですが、ピンスポットをその部分に目掛けて照射するのですが、それだけでは形状と材質が透過性の半球面物体である為、レンズ効果が起こります。その為ディフューザーやケント紙等で光質にムラを作ったり、それを如何に遮るかが撮影時後半の課題となりました。

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