フォトスタジオ スティルライフ:リリーオブザナイル

フォトスタジオを敢えてランク別に分けようとすると、その評価基準の一つに設備内容の充実度が上げられます。それはスペースの広さであったり、機材の充実度であったりするのですが、どんなフォトスタジオにも必ずあるのが、タングステンランプの一灯ではないでしょうか。このランプ一灯を使って、自然光など他には一切光の無い状態を作り、その中で生粋の一灯の点光源によるライティングで画像として定着させようと試みました。タングステンランプは、普通のどこにでもある家庭用電球と別段特に違いは無く、独特の暖色系の色合いがあり、それが被写体に反応して面白いテイスト感に仕上がります。妙にとろんとした空気感をだすため、背景にセットする素材や色、フレーミングや被写体とランプとの位置や距離の関係など、微調整を加えながら一枚の画像として仕上げました。

上記に掲載しました画像は、けだるく空虚な中にも、なにかほっとする温かみのある花の世界を、光の色温度の低さを活用することによって、表現しようとしました。ライティング構成は、タングステン光の暖色系の光を生かし、そのままストレートに当てました。使用ライトはタングステンランプ一灯=150wの電球。コントラストが強くならない様に、適度な距離をおいて真上から花全体、そしてバックのカラー紙までを含む広範囲に光が及ぶよう配慮しました。レフ板や遮光板などを使用する複雑なライティングコントロールは一切せず、電球をただ点灯させただけの、ありのままの状態を撮影し、画像としてアンニュイな雰囲気を演出できる様に心がけました。

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