フォトスタジオ・カラーマネージメント

カメラマン

露出には適正という基準がある。画像をデジタル信号に置き換えた場合、それをグラフに表すことが出来るのだが、そのグラフの中で高域に飽和しない状態を「飛ばず」低域に飽和しない状態を「潰れず」といったダイナミック上での再現が可能なものを適正露出ということになるのだろう。ただし、フォトスタジオが画像を制作する場合、制作画像の適正とはその作品ごとに異なるはずである。ややオーバーな画像が意図するものであったり、その逆もしかりである。また、ホワイトバランスにしても常にニュートラルがベストとは言い切れず、アンバーよりやブルー系といった色のかぶりも作品意図の範疇にあるはずである。そういったフォトスタジオの作品としての指向を後の工程につたえていくのがカメラマンの役割といえる。このような視点からフォトスタジオとしてのワークフローを考えてみた

①RAWデータはネガフィルムと同様に作品意図を正確に伝えることができない。後工程での作業の負担が大きすぎ、保障値が極めて低い。
②撮影画像はキャリブレーションのとれたモニタで確認し、色調の調整には最新の注意を払って意図する画像を納品する。
③RGBデータでの納品はリバーサル・フィルムの入稿ワークフローに近づける事となる。従来のポジでの納品はスキャニングやレタッチをすることはなかった。従って、デジタルになった現在に於いても、レタッチやCMYK変換、USM処理は後の専門家に委ねるのが妥当だろう。
④完全な電子送稿の場合、ハード・コピーは存在しないが、プリントアウトや画像情報などの媒体は添付するのがベターと言える。作品のイメージは出来る限り様々な形に残すのが鉄則である。
⑤撮影データには必ずプロファイルを埋め込む。RGB画像とプロファイルはセットされて始めて完成商品として成立するという認識をもつことが重要である。入稿時のプロファイルはAdobe RGBが最も汎用性の高い安全なプロファイルと考えられる。