許容ボケ

撮影のワークフローに於いて、デジタルが普及した昨今、その創作活動での非常に重要で基本的な基準として、許容ボケと呼ばれるものがあります。人間の視力は細かな点を見分ける時、その能力は明視の距離25センチの印画を見た場合、0.16~0.2ミリまでの不精鋭度は肉眼では判断する能力がないと言われています。また画像は、そのサイズに於ける対角線の距離を、若干超える辺りから見るのが、最も自然で見やすいと言われており、その説を土台に考えると、印画の大きさが、八ツ切では、0.2ミリ辺りのボケまでは精鋭に見えると仮定できるのです。35ミリのフィルムを例に挙げますと、八ツ切への引き伸ばし倍率は6倍で、このサイズのフィルムでの許容ボケは、0.2を6で割った0.03ミリになります。これが、35ミリフィルムに採用されている、被写界深度の一般的な許容ボケの条件とされているのです。以上、これはフィルム時代に人間の目の能力に沿った画像を表現するに当たっての、精鋭度に関する解釈方なのですが、この解釈方は、フォトスタジオでのワークフローに限らず、ビジュアル展開による広告業界全体のベーシックな基準となって現在に引き継がれています。

 

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