レンズ効果

スティルライフ撮影で、非常に重要な留意事項として扱われる言葉に「レンズ効果」と呼ばれるものがあります。レンズは凹又は凸の状態を組み合わせたものであり、プリズムの集合体であると考えられます。従って入射する光のあらゆる情報は真っ直ぐに通過するものではないため、通過後の光の様子を予測するのは極めて難しいと言えます。例えばメガネを撮影するに当たって意図する状態をあらかじめ想定してライティングを施すことはほぼ不可能と言え、ましてや宝石のように輝き重視の表面カットが施されていると更にその傾向は強くなります。このように予測のつかない光の屈折をレンズ効果と呼ぶのですが、有る意味偶然性に頼るようなこの効果を上手く活用すると、芸術性に富んだ表現が期待出来、高度なイメージ重視の撮影では重要な表現ニュアンスとなって反映するでしょう。こういった光学的な観点から通過前の光りの情報と、通過後のそれとの差を想定するのは極めて難しいため、フォトスタジオ内でのワークフローに於いて、実質に即した光りの捉え方を半ば乱暴な言葉でこのように呼んでいます。

 

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